神崎廉が今まで書いてきたSS保管庫。
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「まったくおまえは無理をしすぎだ、スザク!!」
怒りながらも、てきぱきと包帯を巻いていく。
流石にずっとナナリーを看てきただけあって、一国の王子であるのにその手つきは慣れたものだ。
そんなルルーシュの姿に、ふとスザクの口元が綻ぶ。
夕暮れの陽が窓から射し込み、辺りをオレンジ色に染めていく。
まるで、夢のようだ。
今のこの景色も、そして。
今こうして、ここに互いが在ることも。
「…昔と逆だね」
「……ああ」
思い出す。
昔は逆に、しかめっ面をしたぼろぼろのルルーシュに包帯を巻いてやったのは自分だった。
あの頃の時間は、もう遠い。
けれど。
大切な、もの。
そう、目の前にいるこの相手が。
本当は、…何よりも。
「ほら、終わったぞ、スザ…」
名前を呼び終わるよりも早く、その唇を塞いだ。
それは、ごく自然なことで。
「ありがとう、ルルーシュ」
囁くようにそう告げると、ルルーシュの肩がぴくりと震えた。
「別に…たいしたことじゃない」
そうしてふいと視線を逸らす。
少しだけ、拗ねたこどものように。
(相変わらずなんだから)
大人びた風貌は更に磨きがかかり、意地っぱりなところも、やっぱり昔通りで。
嬉しかった。
とても。
変わらないでいてくれたこと。
そう、
ルルーシュ、だけは。
「ルルーシュ」
名を呼ぶと、まだ拗ねた色を浮かべたままの瞳が向けられる。
真っ直ぐに。
「会えて、よかった」
それが、
たったひとつの ―― 真実(ほんとう)。
--- 2007.6.12 ---
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プロフィール
HN:
神崎 廉
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
絵描き兼字書き。
真性アスキラー。
思いもよらずダブルOが歴代G
の中で一番好きな状況に。
成層圏の向こう側まで狙い
撃つ兄貴を愛してやまず。
BAS●RAの影響で戦国史に
どっぷり。VIVA眼帯。
えろすきーだけどホモスキー
に非ず。
オフラインでは【絶対零度】
というサークル名で活動中。
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