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神崎廉が今まで書いてきたSS保管庫。
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「お疲れ様です、キラ」
「ラクス」

柔らかい笑顔を浮かべて、戦闘から戻ってきたばかりのキラにラクスが労いの言葉をかけた。
かつてはプラントで一番の人気を誇っていた歌姫は、今は戦艦エターナルの艦長をしている。
実際の戦闘での指揮はバルトフェルドが執っているものの、艦の中での行動の指揮はやはりラクスが執っていた。
その忙しさの合間を縫って、こうしてわざわざ出迎えてくれる。
柔和な物腰と、どこか掴み所のないような言動の中に、他者に対する優しさと、何物にも屈しない強さを秘めていることを、キラはもう知っていた。
そして、その笑顔のヴェールに隠された鋭さも。

「まだしばらくは連合軍も攻めてこないでしょうから、今はゆっくり休まれてくださいね」
「うん、ありがとう」
それでも、この笑顔は確かに心を和ませてくれる。
ラクスの笑顔がキラは好きだった。
「アスランもお疲れ様でした」
遅れて戻ってきたアスランに気付いたラクスが、笑みを浮かべたまま振り返る。
「あ…はい」
ぎこちない笑みを浮かべて、アスランが答えた。
そしてそのまま肩を抱くようにキラを引き寄せる。
「着替えよう、キラ」
「あ、うん。…じゃあ、ラクス」
「はい」
慌ててラクスに向き直るキラに、回した腕に力を込めてアスランは目の前のロッカールームに入って行った。

 

指が食い込むほどの力で抱かれた肩に、鈍い痛みが走る。
「ア、アスラン…?」
アスランのぎこちない態度に、キラがどうしたのかと顔を覗き込もうとすると、
「ん、ぅ……っ」
ロッカールームの扉が閉まった途端、アスランが強引にキラの唇を奪った。
掴んだ肩をそのままに、扉にキラの体を押し付けるようにして。
「っは……」
まだ艦では昼と設定されている時間だった。
「アスラン…?」
けれど、アスランから与えられたキスは、昼間のそれではなくて。
戸惑って名を呼ぶキラの唇を、再び塞ぐ。
躊躇いがちに、それでもキラはそれに応えた。
いつも以上に激しく貪られながらも、従順ともとれる素直さで。
ようやく唇を放されて、ぼんやりした頭でアスランの顔を見上げると。
「…っ」
表情を、なくしたままで。
その姿に、キラの頭にかかっていた白い靄が一瞬に霧散する。
「ア……」
怯えたような瞳で、名前を呼ぼうとしても最後まで呼ぶことができない。
そんなキラに、アスランが冷たく笑ったかと思うと。
「え…」
キラの体を背中から抱き込み、パイロットスーツのジッパーに手をかける。
「や…っ」
そしてそのまま、キラの躯を弄っていく。
「アスラ…、待ってよ」
「なんで?」
焦ってキラが声を荒げると、手を休めぬまま、アスランが冷たい声音で聞き返す。
「だってラクスが…」
まだ通路にいるかもしれないのに、と続けるキラに、
「…聞かれたら困る?」
何故か楽しそうに、アスランがそう返してきた。
「だって、ラクスは君の…っ」
「俺とラクスはとっくに赤の他人だよ」
「え…?」
一瞬、キラは呆けたように首だけ動かしてアスランを見つめた。
「嬉しい? ラクスはもう俺の婚約者じゃないんだよ」
冷たく口元に笑みを浮かべて、相変わらず手はキラの肌を這い回りながらアスランが続ける。
「安心した? これで俺に遠慮しなくていいって」
「……? 何、言って…、ぁ…ん……っ」
言われた意味がわからぬまま、アスランの指が辿る度に、言いようのない感覚が湧き起こった。
容赦なく煽られて、キラの躯は余すところなく熱を帯びていく。
嬲られたそれはアンダーの上からでもわかるほどに固く尖りきっていて。
それでもキラは、必死に声を漏らすまいと唇を引き結んでその感覚に耐えていた。
「ひぁ…っ」
けれど、一番敏感な部分の周囲をなぞるように這い回っていた手に握り込まれた瞬間、堪えきれずにキラの口から小さく悲鳴が洩れた。
一度上げてしまった嬌声は、もう抑えることができなくて。
それでもどうにか外に漏らすまいと、涙を堪えたまま、両手で口元を押さえるしかなかった。
「…ン……ふ…」
くぐもった呻きを漏らしながら、それでもキラはあっさりとアスランの手の中で果てた。
「あ…」
肩で息をしながら、キラは体をアスランに凭れかけさせる。
どんなに酷くされても、力の抜けそうになる体を預けることはできた。
相手が、アスランだから。
けれど、放たれたものを絡めたまま、アスランが窄みに指を挿し入れると、
「や……っ」
体を強張らせて、キラはこどもがいやいやをするように頭を振った。
「…なんで」
少し苛立たしげに問い質すアスランの声を、途中で遮るように、
「ここじゃ…やだ…っ」
消え入りそうなほど小さく、キラが涙声でそう言った。
その言葉に、一瞬、キラを抱きしめたままのアスランの手が緩む。
すると、力の入らない足は体を支えきれずに、キラはその場に蹲ってしまった。
「…相変わらず我儘だな、キラは」
そんなキラの顔を、膝をついてアスランが覗き込む。
「ここじゃなかったら、いいの?」
意地悪く、そう訊かれて。
羞恥と、それとはまた別の感情が混ざり合って、涙が溢れそうになる。
けれど、知っていた。
躯の奥から湧き上がる熱を鎮めることができるのは、アスランだけだと。
知ってしまって、いるから。
だから。
唇を噛みしめて、俯いたまま。
コクンと、頷いた。

 

--- 2004.3.1 ---

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プロフィール
HN:
神崎 廉
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
絵描き兼字書き。
真性アスキラー。
思いもよらずダブルOが歴代G
の中で一番好きな状況に。
成層圏の向こう側まで狙い
撃つ兄貴を愛してやまず。
BAS●RAの影響で戦国史に
どっぷり。VIVA眼帯。
えろすきーだけどホモスキー
に非ず。
オフラインでは【絶対零度】
というサークル名で活動中。
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